Aseprite完全ガイド【2026年最新版】
Asepriteはピクセルアート作成に特化したグラフィックエディタです。ドット絵やレトロゲームのグラフィック制作に最適で、世界中のゲーム開発者やピクセルアーティストに愛用されています。
このガイドでは、日本語設定から拡張機能まで、Asepriteを使いこなすために必要なすべてを解説します。
🇯🇵 Asepriteの日本語化(日本語設定方法)
Asepriteは初期状態で英語表示ですが、日本語に変更できます。
📝 日本語化の手順
- Edit メニューをクリック
- Preferences... を選択(ショートカット:
Ctrl+K/Cmd+,) - 左メニューから General を選択
- Language ドロップダウンで 日本語 を選択
- OK をクリック
- Asepriteを再起動すると日本語表示に
注意: 一部のメニューや機能名は英語のままの場合があります。このガイドでは日本語/英語両方の表記を併記しています。
🎨 基本インターフェース
Asepriteの画面構成を理解しましょう:
| 場所 | 名称 | 役割 |
|---|---|---|
| 中央 | メインキャンバス | 編集領域 |
| 左側 | ツールバー | 描画ツール一覧 |
| 下部 | カラーパレット | 色選択エリア |
| 右側 | レイヤーパネル | レイヤー管理 |
| 最下部 | タイムライン | アニメーションフレーム管理 |
📄 新規プロジェクト作成
- ファイル > 新規(
Ctrl+N/Cmd+N) - キャンバスサイズを設定(例:32x32、64x64)
- カラーモード選択(インデックスカラー or RGBA)
- 背景色を選択(透明 or 任意の色)
- OK で作成
初心者向け: 16x16や32x32の小さなキャンバスから始めると練習しやすいです。
🛠️ 基本ツール(8つの必須ツール)
✏️ 1. ペンツール(Pencil)
ピクセル単位で描く基本ツール。
- ショートカット:
B - ドット絵の基本はこのツールから
🧹 2. 消しゴム(Eraser)
描いたピクセルを消去。
- ショートカット:
E - 背景色で塗りつぶすモードもあり
💧 3. スポイト(Eyedropper)
キャンバス上の色を取得。
- ショートカット:
IまたはAlt+クリック - 💡 便利Tips: 右クリックで直接色を取得できます!いちいちツールを切り替える必要なし
✋ 4. 移動ツール(Move)
レイヤーやフレームの内容を移動。
- ショートカット:
V - 選択範囲がある場合はその範囲のみ移動
⬜ 5. 選択ツール(Marquee)
長方形で範囲選択。
- ショートカット:
M Shiftを押しながらで正方形選択
🪣 6. 塗りつぶし(Paint Bucket)
閉じた領域を一色で塗りつぶし。
- ショートカット:
G - 連続する同色ピクセルを一括変更
⚠️ 注意点:
- 1ピクセルの隙間に注意: 線画に1ピクセルでも隙間があると、色が外側にはみ出して全体が塗りつぶされます
- 繋がったピクセルに注意: 塗りたい領域が他の部分と1ピクセルでも繋がっていると、不要な部分まで塗られます
- 塗りつぶしが意図通りにいかない時は、まず線画の隙間を確認しましょう
🔗 7. 投げ縄ツール(Lasso)
フリーハンドで自由な形に選択。
- ショートカット:
Q - 複雑な形の選択に便利
🔍 8. キャンバス移動・ズーム
キャンバスの移動と拡大・縮小。
キャンバス移動(パン):
Space + ドラッグで自由に移動- または
Hキーで Hand Tool に切り替え - 💡 便利Tips: 他のツール使用中でも
Spaceを押しながらドラッグで一時的に移動できます
ズーム操作:
- 拡大:
+またはマウスホイール上 - 縮小:
-またはマウスホイール下 - 100%表示:
1 - フィット表示:
0
⚡ 便利機能(11の効率化テクニック)
✨ 1. アウトライン(Outline)
選択範囲やスプライト全体にアウトライン(輪郭線)を追加。
- 編集 > FX > Outline
- 色と太さを指定可能
- キャラクターを目立たせたい時に便利
🔄 2. 上下反転・左右反転(Flip)
選択範囲またはレイヤー全体を反転。
- 左右反転:
Shift+H - 上下反転:
Shift+V - 対称的なデザインの確認に便利
💡 実践的な使い方:
- 左右バランスチェック: キャラクターを左右反転すると、普段気づかないバランスの崩れが見つかります。描画中に定期的に反転して確認するのがおすすめ
- 反射影の作成: 垂直反転してブレンドモード(ソフトライト等)を適用すると、水面や床への反射影を簡単に作れます
🪞 3. 左右対称・ミラーツール(Symmetry)
左右対称・上下対称に同時描画。
- 表示 > Symmetry Options
- 水平・垂直・両方から選択
- キャラクターの正面顔を描く時に必須
- 斜めミラーも利用可能で、剣や斜めのオブジェクトの描画に便利
⚠️ 注意: キャラクターを完全に左右対称にすると無機質・無感情な印象になりがちです。ミラーツールで大まかな形を描いた後、目や表情などの細部は手作業で左右に変化をつけると自然な仕上がりになります
👆 4. レイヤー選択ショートカット
キャンバス上のピクセルから直接レイヤーを選択。
- Cmd+クリック(Mac)/ Ctrl+クリック(Windows)
- レイヤーが多い時に素早く切り替え
🖌️ 5. ブラシサイズ変更
描画ツールのサイズを変更。
- サイズ拡大:
] - サイズ縮小:
[ - または上部ツールバーで数値指定
🧅 6. オニオンスキン(Onion Skin)
前後のフレームを透過表示してアニメーション作成を支援。
- タイムラインの玉ねぎアイコンをクリック
- 前後何フレームを表示するか設定可能
- アニメーションの動きを確認しながら描ける
🗺️ 7. タイルマップモード(Tilemap)
タイルベースのゲーム背景制作に特化したモード。
- 表示 > Tiled Mode
- シームレスなパターン作成に便利
- RPGの床や壁のテクスチャ制作に最適
🏷️ 8. レイヤー・セルの色分け
レイヤーやアニメーションセルに色を付けて管理。
- レイヤーを右クリック > Properties
- 色を設定してタイムラインで視覚的に区別
- 「頭」「体」「エフェクト」など部位別管理に便利
📐 9. グリッド表示
ピクセル単位のグリッドを表示。
- ショートカット:
Shift+G - 表示 > Grid > Show Grid
- 正確なピクセル配置の確認に
✅ 10. ピクセルパーフェクト
ブラシのアンチエイリアスを防止してシャープな線を描く。
- ツールオプション > Pixel Perfect にチェック
- ドット絵特有のくっきりした線が描ける
📏 11. サイズ変更(キャンバス・スプライト)
ドット絵制作ではサイズ変更の方法を正しく理解することが重要です。
キャンバスサイズ変更(描画領域の拡大・縮小):
- ショートカット:
C(または Sprite > Canvas Size) - 縦横の数値を直接入力、またはピクセル単位で増減
- アンカー(矢印)で拡張・縮小の基準方向を指定可能
スプライトサイズ変更(画像全体の拡大・縮小):
- Sprite > Sprite Size で全体をリサイズ
- 縦横サイズの直接入力、または倍率(%)で指定
⚠️ 重要: 拡大・縮小の倍率ルール:
- 拡大は100%単位で指定(200%, 300%, 400%...)
- 縮小は50%単位で指定(50%, 25%...)
- 中途半端な値(70%、150%など)はドットが崩れる原因になります
- 拡大時は Nearest Neighbor(ニアレストネイバー)補間を選択してドットのシャープさを保ちましょう
📚 レイヤーの使い方
レイヤーを活用すると編集が格段に楽になります。
基本操作
| 操作 | 方法 |
|---|---|
| 新規レイヤー作成 | レイヤーパネルの「+」ボタン |
| 表示/非表示切替 | 目のアイコンをクリック |
| 順序変更 | ドラッグ&ドロップで上下に移動 |
| 透明度調整 | 不透明度スライダー |
| レイヤー結合 | 右クリック→「Merge Down」 |
| レイヤー即時選択 | Cmd+クリック(Mac)/ Ctrl+クリック(Win) |
💡 レイヤー操作の便利テクニック
- レイヤー即時選択: キャンバス上のピクセルを
Cmd+クリック(Mac)/Ctrl+クリック(Win)すると、そのピクセルが含まれるレイヤーに即座に切り替わります。レイヤーが多い時にパネルから探す手間が省けます - レイヤー内容の移動: レイヤーを選択した状態で移動ツール(
V)を使い、ドラッグするとレイヤーの描画内容を移動できます - レイヤー順序の入れ替え: レイヤーパネルでレイヤー名をドラッグ&ドロップして上下を入れ替えます。上にあるレイヤーが手前に表示されます
🎯 効率的なレイヤー構成例
キャラクターを描く場合の推奨構成:
- エフェクト(最上位)
- ハイライト・影
- 色塗り
- 線画
- 下書き(非表示にして作業)
🎬 アニメーション作成
Asepriteの最大の強みはアニメーション機能です。
基本操作
- 新規フレーム追加: タイムラインの「+」ボタン
- フレーム複製: フレームを右クリック→「Duplicate Frame」
- 表示時間調整: フレーム下部の数字をダブルクリック
- 再生プレビュー:
Enterキー または 再生ボタン
💡 アニメーションTips
- オニオンスキン活用: 前後フレームを参考に滑らかな動きを作成
- 最初と最後から作成: キーフレームを先に描いて間を埋める「中割り」テクニック
- ループ確認: 最終フレームから最初フレームへの繋がりを確認
💾 エクスポート方法
🖼️ 静止画として保存
- ファイル > Export > Save as... (
Ctrl+Shift+E) - PNG、JPG、GIF形式で保存
📋 スプライトシートとして保存
- ファイル > Export > Export Sprite Sheet
- ゲームエンジン用に全フレームを1枚の画像にまとめる
🎞️ アニメーションGIFとして保存
- ファイル > Export > Save as...
- ファイル形式でGIFを選択
📦 JSONデータ付きエクスポート
- Export Sprite Sheet で「Output > JSON Data」にチェック
- UnityやGodot等のゲームエンジンで読み込み可能
🎮 ゲーム開発向けワークフロー
Unity向け設定
スプライトシートエクスポート
- Layout: By Rows
- Sheet Type: Packed
- JSON Data: Array(チェック)
推奨設定
- Border Padding: 1px(テクスチャブリーディング防止)
- Inner Padding: 0px
Godot向け設定
- Export Sprite Sheetで出力
- JSONファイルを一緒にエクスポート
- Godotの AnimatedSprite で読み込み
🏷️ アニメーションタグ活用
複数のアニメーション(歩行、ジャンプ、攻撃等)を1ファイルで管理:
- タイムラインでフレーム範囲を選択
- 右クリック→「New Tag」
- タグ名を設定(例:「walk」「jump」「attack」)
- エクスポート時にタグ情報もJSONに含まれる
❓ よくあるトラブルと解決法
😱 画面が真っ白/見えなくなった
原因: キャンバスが画面外に移動した 解決:
0キーを押してフィット表示- または 表示 > Fit on Screen
😵 画像が書き出せない
原因: ファイル形式の指定忘れ 解決:
- Export を使用(Saveではない)
- ファイル名に拡張子を含める(例:
sprite.png)
🔲 キャンバスサイズを変更したい
解決:
- Sprite > Canvas Size (
C) - アンカーで基準位置を設定して拡張/縮小
🔎 画像を拡大/縮小したい
解決:
- Sprite > Sprite Size で全体をリサイズ
- 編集 > Transform で選択範囲のみリサイズ
- 拡大時は Nearest Neighbor を選択(ドット絵がぼやけない)
🎨 色がおかしい/使えない色がある
原因: インデックスカラーモードの制限 解決:
- Sprite > Color Mode > RGB Color に変更
- または パレットに色を追加
🧩 おすすめ拡張機能
Asepriteは拡張機能(Extensions)で機能を追加できます。
📥 インストール方法
- 編集 > Preferences > Extensions
- 「Add Extension」をクリック
- ダウンロードした
.aseprite-extensionファイルを選択
🏆 おすすめ拡張機能4選
1. BG Scroll Toolbar
背景のスクロール位置を確認できるツールバー。
- サイドスクロールゲームの背景制作に便利
- パララックス効果のプレビューが可能
2. Loop Draw
ループアニメーションの確認が簡単に。
- アニメーションの繋がりをリアルタイムでプレビュー
- ウォークサイクル制作に必須
3. Isometric Box
アイソメトリック(等角投影)ビューのボックスを簡単に描画。
- シムシティ風ゲームの建物制作に
- ガイドラインを自動生成
4. PSD Exporter
Photoshop形式(PSD)でエクスポート。
- レイヤー構造を維持したまま出力
- Photoshopで追加編集したい場合に便利
🔗 関連記事
- Asepriteで下絵に画像を使う方法 - トレース作業の効率化テクニック
⌨️ ショートカット一覧
この記事で紹介したショートカットキーをまとめました。
基本ツール
| 操作 | ショートカット |
|---|---|
| ペンツール | B |
| 消しゴム | E |
| スポイト | I または Alt+クリック |
| 移動ツール | V |
| 選択ツール(長方形) | M |
| 塗りつぶし | G |
| 投げ縄ツール | Q |
| Hand Tool(キャンバス移動) | H または Space+ドラッグ |
表示操作
| 操作 | ショートカット |
|---|---|
| ズームイン | + またはマウスホイール上 |
| ズームアウト | - またはマウスホイール下 |
| 100%表示 | 1 |
| フィット表示 | 0 |
| グリッド表示 | Shift+G |
編集・便利機能
| 操作 | ショートカット |
|---|---|
| 左右反転 | Shift+H |
| 上下反転 | Shift+V |
| アウトライン | Shift+O |
| ブラシサイズ拡大 | ] |
| ブラシサイズ縮小 | [ |
| キャンバスサイズ変更 | C |
ファイル操作
| 操作 | ショートカット |
|---|---|
| 新規作成 | Ctrl+N / Cmd+N |
| エクスポート | Ctrl+Shift+E / Cmd+Shift+E |
| 環境設定 | Ctrl+K / Cmd+, |
アニメーション
| 操作 | ショートカット |
|---|---|
| 再生/停止 | Enter |
🎯 まとめ
Asepriteは奥が深いツールですが、この記事で紹介した機能を押さえれば、プロレベルのピクセルアート制作が可能です。
最初に覚えるべき3つ:
- 🇯🇵 日本語設定
- 🛠️ 基本ツール8種のショートカット
- ⚡ オニオンスキン(アニメーション用)
まずは小さなキャンバス(16x16)で簡単なキャラクターを描くことから始めてみてください。
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