claude remote-control × LaunchAgent — 停電しても自動復旧するリモートAI開発環境
やりたかったこと
旅行中でも、通勤中でも、布団の中でも、スマホからコードを書きたい。正確には、AIにコードを書かせたい。
自宅にはMac mini(M4 Pro)が常時稼働している。この上でClaude Codeが動けば、スマホからフル開発ができる。問題は「どうやってスマホから繋ぐか」だった。
構成
📱 スマホ
ブラウザで claude.ai/code を開く
↓ Anthropicサーバー経由(Tailscale不要)
🐳 Mac mini(自宅)
claude remote-control が常駐
↓
Claude Code
ファイル編集・git・ターミナル 全部できる
ポイントはVPNもSSHも不要ということ。Anthropicのサーバーが中継してくれるので、スマホがインターネットに繋がっていれば(Wi-FiでもモバイルでもOK)自宅のClaude Codeに到達する。
セットアップ(10分)
1. Mac miniに Claude Code をインストール
まだの人は公式ドキュメントから。Node.js 18以上が必要。
2. remote-control を起動してみる
claude remote-control --name whale
これだけ。起動するとURLが表示される。スマホのブラウザでそのURLを開けば接続完了。whale の部分は好きな名前でOK。
3. 自動起動を設定する(LaunchAgent)
手動起動だと、Mac miniを再起動するたびにコマンドを打ち直す必要がある。停電で自動復旧しても意味がない。
macOSのLaunchAgentを使えば、ログイン時に自動起動、落ちても自動復旧が実現する。
~/Library/LaunchAgents/com.claude.remote-control.plist を作成:
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN"
"http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
<key>Label</key>
<string>com.claude.remote-control</string>
<key>ProgramArguments</key>
<array>
<string>/path/to/claude</string>
<string>remote-control</string>
<string>--name</string>
<string>whale</string>
</array>
<key>WorkingDirectory</key>
<string>/Users/yourname/Dev</string>
<key>RunAtLoad</key>
<true/>
<key>KeepAlive</key>
<true/>
</dict>
</plist>
登録:
launchctl load ~/Library/LaunchAgents/com.claude.remote-control.plist
これで再起動しても、クラッシュしても、自動で復旧する。
4. Mac miniの設定
| 設定 | 値 | 理由 |
|---|---|---|
| スリープ | 無効 | スリープ中は接続できない |
| 停電後に自動的に起動 | ON | 停電→復旧→自動起動 |
使い方
普段(これだけ) スマホのブラウザで claude.ai/code を開く。以上。 Wi-Fiでもモバイル回線でも繋がる。Tailscaleなどの VPN は不要。
claude.ai/code のWeb UIは思った以上に使いやすい。ファイル編集、ターミナル操作、git操作、全部できる。スマホの小さい画面でも、AIに指示を出すだけなので困らない。
保険: SSH経由の復旧手段
LaunchAgentのKeepAliveがあるので基本的に落ちないが、万が一に備えてSSHの経路も用意した。
緊急時(claude.ai/codeで接続先が見えない時)
手順 操作 1 Tailscaleアプリを ON にする 2 SSHクライアント(Termius等)で Mac mini に接続 3 claude remote-control --name whaleを実行4 ブラウザで claude.ai/code を開き直す
Tailscaleは Mac mini 側に常駐させておく(これもLaunchAgentで自動起動)。スマホにはTailscaleアプリとSSHクライアント(Termius)を入れておけばいい。普段は使わない。
何ができるようになったか
| 場所 | できること |
|---|---|
| 布団の中 | 「このバグ直して」→ AIが修正 → git push |
| 通勤電車 | 「この機能追加して」→ AIが実装 → PR作成 |
| 旅行先 | プロジェクト全体にアクセス、フル開発 |
| カフェ | PCなしでコードレビュー、デプロイ |
スマホで打つのは日本語の指示だけ。コードはAIが書く。だからスマホの小さい画面でも全く問題ない。
仕組みの全体像
| レイヤー | 何 | 起動方法 |
|---|---|---|
| Mac mini 電源 | 常時ON | スリープ無効 + 停電後自動起動 |
| Tailscale | VPNトンネル | LaunchAgent(自動) |
| claude remote-control | AIリモート接続 | LaunchAgent(自動 + 自動復旧) |
| スマホ | claude.ai/code | ブラウザを開くだけ |
停電 → 電源復旧 → macOS起動 → Tailscale自動起動 → remote-control自動起動 → スマホから繋がる
コスト
全部無料(Claude Codeのサブスク代は除く)。
Tailscaleは無料プランで十分。LaunchAgentはmacOS標準機能。追加のサーバーもサービスも不要。
まとめ
必要だったのは3つだけ:
claude remote-control— たった1コマンド- LaunchAgent — 自動起動・自動復旧
- Macのスリープ無効 + 停電後自動起動
設定は10分。これでスマホ1台あれば、どこからでも自宅のAIにコードを書かせることができる。
注意:
claude remote-controlはまだ比較的新しい機能です。仕様が変わる可能性があります。最新情報は公式ドキュメントを確認してください。